ロボアドバイザーで全自動の資産運用
最近,投資や資産運用が多方面で話題になっていますが,
私も将来の資産構築のために投資の勉強を始めています。
船乗りは乗船中に株などの取引をすることができません。
そこで私は,自動で資産を運用してくれるロボアドバイザーを使用しています。
自動で資産を運用してくれるロボアドバイザーとして,WealthNaviとTHEOがあります。
私はWealthNaviを使用しています。
今回はWealthNaviで6ヶ月ほど資産運用をしてみた成果を報告します。
また,船乗りから見る日本の未来について所感を述べました。
6ヶ月運用した結果
WealthNaviで半年ほど資産運用をしてきた結果が以下のとおりです。
現在,毎月3万円のペースで積立投資をしています。
原資が2018年7月時点で535,000円なので,9,694円の含み益です。
今年の2月上旬に米国株の暴落があったり,相場が悪かった割には,
そこそこの結果は出ていると思います。
資産運用の必要性
日本は旧先進国になる
船乗りという仕事柄,海外に行く機会が多いですが,
日本という国は,部分的な先進国に過ぎないと感じています。
例えば,日本製品の品質を10段階で評価した時に5〜6程度だとすると,
中国製品は1〜7くらいまであるイメージです。
日本の製品はとびきり悪い品というのはありませんが,
中国には日本のレベルを飛び抜けた製品が徐々にですが登場しているように感じます。
中国の製品は安かろう悪かろうというのは最早過去のイメージです。
勿論中国内にも格差があるため,安かろう悪かろうの製品もありますが,
日本以上の素晴らしい製品やサービスを提供しつつあります。
悪いイメージというのは往々にして目立ちますから,
過去の中国のイメージに引っ張られていはいけないと感じます。
年配の船乗りを見ていると「中国製品は駄目だ!」と豪語する方も多いですが,
そんなことは言ってられない段階に世界は来てしまったと思います。
中国にはAlibabaやファーウェイなどITやエレクトロニクスの分野で突出した成果を出している企業は数多くあります。
むしろそのような分野で台頭している企業が日本にいくつあるでしょうか?
TOSHIBAやSHARPなどの凋落は無視できましょうか。
日本には技術立国としてのプライドしか残っていません。
過去の栄光にすがり始めたら,人であろうと企業であろうとそこに発展はありません。
国であろうと同じことです。
船員という仕事柄様々な国に上陸する機会がありますが,
日本以外のアジア諸国では,その国の発展しようとするエネルギーを肌で感じることができます。
日本には発展しようというエネルギーはもうありません。
うさぎと亀でいうところの昼寝中のうさぎです。
亀に追いつかれて手遅れになるのは時間の問題です。
世界は繋がってしまった
日本は既に発展して先進国という立場にいました。
価値観が多様化し世界は既に繋がってしまいました。
以前は繋がっていること自体に価値がありましたが,
これからは繋がっていることは当たり前の時代です。
以前は企業や国家間でしかやり取りできなかったことが,
個人間でもできるようになっている時代です。
個人間の価値のやり取りが今後さらに活発になるのではと予想されています。
そのような価値観の変化の中で,先進国という言葉の意味も変化しつつあると思います。
その変化に対応できないと,かつて栄華を迎えたローマやギリシャのように,
日本はゆるやかに衰退を辿るのではと思います。
ローマやギリシャが衰退したのは成長しなくなったからではありません。
変化しなくなったからです。
爆買いの原因は物価
日本に爆買いに来る外国人が何かと話題になります。
多くの日本人が勘違いしていることですが,
彼らは「日本がすごい国だから買い物に来ている」のではありません。
「日本の物価が安いから買い物に来ている」のです。
考えてみれば当たり前のことです。
かつて高度経済成長を迎えて成金になった日本人が
物価の差を利用してショッピングに精を出していたのと同じです。
何も考えずに日本円を銀行に預けていても,ただでさえ日本の銀行は金利が安いです。
預金のメリットはほとんどありません。
むしろ,日本円の価値が相対的に低下する可能性を考えるとデメリットの方が大きいのではないかと思います。
資産を守る手段として
そのような意味で,国際分散投資であるWealthNaviは「利益を得るための投資」というよりは,「利益を守るための投資」だと思います。
自分の資産を国が守ってくれる時代は終わりつつあるのだと感じます。
”自己防衛おじさん”という人物が一時期話題になりましたが,
あの一件はまさにこれからの日本を象徴していたのではないかと思います。
資産を守るのは国や企業ではなく,個人の時代です。
WealthNaviやTHEOなどのロボアドバイザーを使うのはあくまで手段の一つです。
iDeCoやNISAなど,様々な資産運用の方法について今後も勉強していこうと思います。