しばらく放置していましたが,久しぶりに更新します。
最近Peingを始めたのですが,恋愛・結婚関連の質問が多数寄せられているので,
ブログでも,結婚について記事を書いてみました。
船乗りが結婚する際のあるあるネタを紹介します。
Peingで質問もどうぞ。
結婚相手との出会い方
学生時代から付き合っているパターン
学生時代から付き合っている場合,結婚するタイミングは比較的早いです。
入社してすぐ,大体20代半ばで結婚する人が多いです。
というのも船乗りの場合,学生時代の恋人と別れてしまうと,
新たな恋人が作るのは難しいですから,早くゴールインして身を固めるのは賢明です。
下船休暇中に運良く恋人ができたとしても,乗船中に破局することが多いです。
学生時代から付き合っているということは,
お互い船乗りというケースもありますから,その場合のダブルインカムはかなり期待できそうですね。
陸上勤務中に相手を見つけて結婚するパターン
下船休暇中に出会った彼氏/彼女とは,乗船中に破局するケースが多いですが,
海上勤務中に出会いに恵まれなかった船乗りにとって,陸上勤務は出会いチャンスです。
本人にやる気さえあればいくらでも出会うことができますからね。
乗船中に出会うのは物理的にほとんど不可能ですから・・・。
陸上勤務中に結婚する船乗りは30代以降の人が多いです。
ある程度乗船の経験を積んでいないと陸上勤務になりませんからね。
社内婚も時々あります。
船乗りの事情をよく知っている人と結婚できるので,
無用なすれ違いが起きにくいのがメリットです。
一番大事なものはお金?
お金に困っている人は少ない。しかし・・・
夫婦が共に船乗りの場合,そのダブルインカムは強力ですね。
外航海運会社の場合,世帯収入1000万円は下らないと思います。
片方が船乗りの場合でも,経済的な悩みを抱えている人は少ないと思います。
その代わり,パートナーの数ヶ月の不在にどう向き合っていくか悩んでいる人は多いです。
特に子供が生まれた時に,一人残される奥さんの苦労は計り知れないです。
気軽に相談できる人が身近にいれば良いのですが,
必ずしもそのような環境にいられるとは限りません。
子育てが原因で,夫が船乗りをやめるケースも少なくありません。
外航船員の場合,地元の内航海運会社に転職する人もいます。
(私の周りでは「給料は半分になったけど仕事量は20分の1になった!」と喜んでいる知り合いがいました。結果オーライですね)
船乗りは大半が男性ですから夫が船乗りのケースについて書きますが,
奥さんは専業主婦の人が多いです。
専業主婦の場合,夫の長期休暇に合わせて行動しやすいので,
お互いにメリットが多いでしょう。
共働きの場合,下船休暇中の夫に合わせて有給を取得するのは,
会社内で理解が得られないかもしれません。
また子供がいる場合,産休や育休の制度が充実していないと,
妻一人で夫の不在を支えるのは大変です。
経済的な不安は少ないとはいえ,物理的にはシングルマザーのようなものですから,
周囲の支えがないと病んでしまう人も多いと思います。
最悪の場合離婚してしまうケースも多いです。
(下船休暇中の夫が家庭で羽を伸ばしすぎているということも多いのですが・・・)
独身貴族の船長/機関長で,お金をもて余している人も少なくありません。
彼らは彼らで楽しく過ごしているようですが,私は寂しがり屋なのでそういうのは難しいかも・・・。
住む場所は津々浦々
船乗りのメリットとして住む場所の選択肢が多いというのが挙げられます。
独身の場合,日本国内であればどこに住んでいてもOKなくらい会社に放任されています。
独身の時は実家に住んでいて,結婚を機に家を出るというパターンが多いです。
実家を出て新婚生活になるとはいえ,乗船中の奥さんは一人で暮らすことになります。
奥さんが家で一人になるのは心身ともに負担が大きいです。
セキュリティ上の不安も大きいですから,夫の乗船中は実家に住むという奥さんは多いです。
特に子供がいる場合は,おじいちゃんとおばあちゃんのサポートが得られるので,
”猫の手も借りたいお母さん”と”孫を可愛がりたいおじいちゃんおばあちゃん”の双方にメリットがあります。
そのまま実家に居座ってしまい,奥さんの実家付近に家を構えたというケースも多いです。
実入りの良い船乗りとはいえ,首都圏に一軒家を構えるのは大変ですし,
神戸大や高等専門学校等,関東圏以外の出身者も多いですから,
住む場所は日本全国まで様々です。
北は北海道,南は鹿児島まで日本全国に分布しています。
(「沖縄に住んでいる」という話は何故か聞かない)