今回は海技士試験で使用する参考書とその使用方法を紹介していきたいと思います。
新たに船員を目指している方や既に船員で更なる高みを目指している方は参考にしてみてください。
■三級海技士を目指している方へ
1.海技士4E 解説でわかる問題集
「え?三級海技士を目指しているのに四級の参考書?」
と思われるかもしれませんが,もちろん理由があります。
三級海技士の参考書をやってみるとわかりますが,
いきなり三級海技士の問題集に取り組んでも書いてある内容がイメージできず,ほとんど理解できないという人が大半です。
船の世界は専門用語が多いですからね。
実務経験があっても三級海技士の試験に落ちてしまう人はたくさんいます。
なぜなら実務経験はあくまで機器の運用ですので,機器の原理などの基礎を学ぶのには適していないからです。
三級海技士に要求される基礎は四級海技士の勉強で培うことができます。
書いてある内容も理解しやすいので暗記が容易になります。
四級海技士の参考書で要領よく三級海技士の基礎を身につけましょう!
2.海技士3E 徹底攻略問題集
四級海技士の参考書で基礎が身についてきたら,この問題集に取り組むのが良いでしょう。
三級海技士の筆記試験で過去に出題された問題が多数収録されています。
問題ごとに出題された年度も記載されていますので,
次の試験でどの問題が出るのか大方予想することができます。
出題される問題には周期がありますので,それをきちんと見極めれば
全問題の四分の一程度まで絞ることができます。
絞り方の詳細については別の記事で解説していますので参考にしてください。
3.海技士3E 口述対策試験問題集
口述試験で過去に出題された問題が収録されています。
筆者が口述試験を受験した際にほぼ全ての問題がこの問題集から出題されておりましたので,網羅性は非常に高いと思います。
ページ数もそこまで多くないので,
本気で取り組めば10日間程度で全問題をカバーすることができると思います。
この本をマスターすれば口述試験の合格はほぼ間違いないでしょう。
■二級海技士を目指している方へ
1.海技士2E 解説でわかる問題集
二級海技士を目指している方にはこの本がおすすめです。
ちなみに三級海技士の免状を取得していなくても,
一級および二級海技士の筆記試験を受験することが可能です。
合格した場合,15年間は有効ですので早めに受験しておくのが吉です。
海文堂から出版される”解説でわかる問題集シリーズ”は何かとイメージを掴みにくい海技士試験の勉強の救世主として近年話題になっている本です。
豊富な図と解説から,全くの未経験であっても二級海技士の筆記試験に合格することができます。
現に私はたった2週間の勉強で二級海技士の筆記試験に合格しました。
2周間の勉強で使用した参考書はこの”解説でわかる問題集”だけです。
網羅性が高く,解説も丁寧でわかりやすいので安心して取り組むことができます。
2.海技士2E 徹底攻略問題集
上で紹介した『海技士2E 解説でわかる問題集』を持っていれば必ず必要というわけではないですが、
過去問と出題年度がコンパクトに凝縮されているので、出題予測をする上で便利です。
『解説でわかる問題集』で内容を理解し、『徹底攻略問題集』で整理するといったイメージですね。
お金に余裕があれば買えば良いと思います。
海技士試験に一発で合格するコツとは?
海技士試験に合格のコツは,ズバリ短期集中です。
基本的に過去問と同じ問題ばかり出題されますので,
短期集中して徹底的に問題と解答を暗記してしまいましょう!
覚え方のコツとしては語呂合わせが有効です。
解答のキーワードを抜き出して,ストーリーを作成する方法ですね。
理解できない問題があっても,解答と合わせて丸暗記しておきましょう。
そうすることで試験本番である程度の点数はもらえます。
海技士は受かれば良いんです。こんなこと言ったら怒られそうですが笑
私はこのやり方で1級筆記,2級筆記,3級筆記とこれまで受験した全ての海技士試験に一発で合格することができました。
だらだらと勉強して時間とお金を浪費するべきではありませんね。
海技士試験は丸暗記の要素が強いので,勉強というよりも筋トレに近いです笑
皆様が目的の海技士試験に合格できることを願っています。